夕方、窓を閉めにいくと黒煙が立ち上っていました。途上国ではどこでもそうであるようにここマナドでも軒先や庭、道路でお構いなしにゴミを焼却しますので、町に出れば白煙はあちこちに見ることが出来ます。下水や側溝の蓋を外して底にゴミを集めて火を点けてる脇を通行人が何食わぬ顔をして通っています。日本だったらすぐに市役所か警察の人がやってきそうです。日本じゃなくてもやってきます。でも、窓から見える煙の量は尋常ではなく、天高く舞い上がっていました。早速カメラを持って妻と一緒に散策しに行ってみることにしました。家の前に出ると近所の人たちも数人外に出ていたので、どこの家なのか話し込んでいると、黒煙の根元が赤く変わるのが見えたので、現場へ急行。
どうやらかなり遠かったみたいです。危ないので近くまでは行かずに数百m離れたところから見ていたところ、時間が経つにつれて炎の量が増えて煙の中に火の粉が交じり、野次馬もわんさかとやってきました。初めに家の窓から煙を見てから数十分たった頃、消防車のサイレンが聞こえてきました。遅い。もう確実に全焼してると思います。家に向かう坂を上っていると消防車の放水が見えました。それからまたしばらくして救急車のサイレンが聞こえてきました。遅い。インドネシアは消防車と救急車の待機場所が違うのか。
火災現場の状況はまだよく分かりません。野次馬の一人によると、2棟全焼だそうです。明日の新聞に載るでしょうか。でも読まないから分かりません。
私が見ていた方角からだと、ちょうど現場の後ろに教会があって、教会の建物のてっぺんにある十字架が風の具合によって煙と火の粉の後ろに見え隠れしていました。日も沈み薄暗くなる中で炎に照らされている十字架はちょっと不気味でした。