2008年7月18日金曜日

TANAKA製カラーテレビ

 新居に引っ越したのでまずは洗濯機あたりから家財道具を買いに行きました。ブキティンギにはまだ量販店がなくて、スーパーでも高額商品は扱っていません。必然的に家具や電化製品は個人商店で買い求めなければなりません。地元民に言わせるとスーパーは値切れないから高いということになりますが、他地域で調べたりしていろいろ交渉しながら買い物をした結果、あまり変わらないと分かりました。個人商店は言い値が高いので、値切る手間を考えればスーパーの方がどんなに気が楽か。外国人が衝動買いする数万円も、こちらの方々からすれば大金ですので、テレビ一つ買うにしてもじっくり店員と話をしてから決めたいという気持ちが働くのかもしれません。おまけに町に電気屋なんて数軒しかないですから、初めの言い値はどこも同じです。毎回のことながら交渉を開始すると、どこの店でも問屋かなんかのリストを取り出してきて、仕入れ値を示しながらこれ以上は負けられないと言われます。インドネシア人はそれで納得するんでしょうか。そんなリストどれだけ信頼性があるのか分かりません。それに、これまでの購入価格を考えると、あんまり意味なさそうな数字のように感じます。
買い物をしながらそのうち買おうと思っているテレビを眺めていると、ほとんどがパナソニック、シャープなどの日本製、それから日本製は高くて買えない人向けの韓国製、そしてとにかく安くという人のために中国製が並んでいます。インドネシアは昔の宗主国と植民地の関係からフィリップスの製品もよく見かけます。テレビに限らず電器製品のメーカー別の品揃えは全国どこでも変わらぬ比率です。中国製は決まって日本の社名と製品名を騙っています。今日見つけた中国製テレビは「TANAKA」。社名にまでしてるのかロゴだけなのかは知りません。さらに目を引いたのが、画面枠の左上に記された「カラーテレビ」の文字。日本人には見慣れない光景なので違和感がありますけど、よく考えれば日本の電化製品にも変な英語がだくさん書いてあります。世界中の電化製品でカタカナやひらがなの文字が見られるようになれば、それは素晴らしいことだと思います。

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