2008年9月27日土曜日

KFCも断食

 今年のインドネシアのラマダン(断食月)は太陽暦の9月とほぼ重なっていました。毎日少しずつ時間がずれますが、だいたい朝四時半から午後六時半までが断食の時間です。食料品は普通に売られています。でも、イスラム教徒はそれらを口にすることはありません。そんなわけで、飲食店は商売にならないのでみんな閉まります。ブキティンギは観光客が多いと言っても、それぐらいではとても商売になりません。そういう理由よりは、やはり宗教的な理由で閉めてるのだと思います。
ブキティンギに1軒だけあるケンタッキーフライドチキンも開店は午後3時になり、店内で食べられるのは午後6時以降です。その分閉店は午後11時になります。普段なら9時頃には店が開いてないこんな田舎町で、夜中にケンタッキーで食べてるなんて信じられません。やはり断食は一種のお祭りなのです。
 あるインドネシア人が言っていました。断食明けに一食食べて、夜中にもう一食、夜も明けきらない早朝に夕方までの分を食べられるだけ食べるんだそうです。みんなが3食食べてるわけではなくて2食の人もいるそうですが、朝、昼、晩じゃなくて夜、夜、夜で結局3食食べてる人もいるんです。堪えてる分だけたがが外れるとその反動で食べてしまって、この時期逆に太ってしまうというのはよく聞く話です。それは、正しいイスラムの教えじゃないんだと思いますし、間違った断食は健康にもよくないです。でも、この暑い国で日中水を飲まないというのは、本当に尊敬します。
 朝7時に食べて、昼飯抜いて夜9時に食べるというのは、日本人のサラリーマンなら珍しいことではないことだと思いますので、食事は我慢できそうです。でもやっぱり水分は無理です。精神的に我慢できても肉体的に無理そうです。断食の義務が生じるのは女は初潮があってからで、男は割礼をしたときからだそうですけど、みんな7歳ぐらいから練習するんだそうです。やっぱりそうじゃないといきなりは出来ないですね。
いつもなら全てのレジが5人待ちぐらいの状態なのに、がらがらです。後から入ってきた西洋人も店内での飲食を断られて渋々テイクアウトしてました。
 近所にTexasというKFCのコンセプトをパクった店があります。そちらも店内での飲食は夕方までだめですが、営業時間は通常通りです。そちらに客が流れるのが悔しいからなのか、その後なぜかKFCの開店時間が午後1時に繰り上げられました。

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